本日大阪に戻ってきた.道中郵便局に寄り,不在時にたまっていた郵便物を回収.その中に待ちに待った,本当に長い道のりだった封筒があった.あぁ,良かった.SRGCの文字を見ると感慨深い.
事の発端は昨年の12月.スコットランドの山野草会(SRGC:私は会員になっている)における種交換の話.このシステムのおかげで毎年いろんな種を受け取っていたのだが,昨年の10月から日本国内の法律が変わり検疫証明書が添付されていないと送られて来た種は廃棄もしくは発送元に送り返すことになってしまった.あちらがそれを知る由も無いだろうと思い,どうしようか迷った挙げ句,その件をメールで知らせてみた.
案の定,蜂の巣をつついたみたいな大騒ぎに.おかげでSRGCのスタッフと国内の植物検疫所の間で情報をやりとりする羽目に.(~_~;) 何度かやりとりしてようやく検疫証明書が無いと日本には種が送れないということをSRGCに理解してもらえた.
そこからが問題.ではどうするんだ?と.あちらのスタッフも非常によく動いてくれて検疫証明書をとるのにはどれくらい費用が必要かなど調べてくれた.そしてこちら側からも交渉,申し込んでいる種数が多いので検疫費用がかさむため,数を減らしたいが構わないか,と.幸いなことに減量OKと了承してもらった.
さらに検疫証明書を取っても日本への送り先は1箇所になるということで,成り行きでいわゆる日本代表に.では日本人で種のオーダーをしているのは何人なのか,そしてSRGCは私以外の誰かとコンタクトは取れているのか?さらに彼らの連絡先を教えてもらっても良いか?と,やりとりが続く.結局日本人でオーダーしているのは6名,検疫費用がかかるのならキャンセルすると申告した人3名,1名は連絡取れないまま,そして私ともう一人の2名が今回SRGCにお世話になることになった.(その方とは無事連絡も取れ,今日その方宛に早速種を発送した.)
SRGCスタッフがあちらの検疫所で検疫証明書を取ってくれるのに1週間ほどかかった.最初は25袋で140ポンド(約2万円)と言われていたので飛び上がり種袋数を減らしたのだが,費用は思ったほど高くなく,1袋あたり3.3ポンド.なんだ,これだったらもっと頼めば良かった.(笑)
で,SRGCスタッフが「種を送った」と連絡してくれたのが3/19.4月に入っても待てど暮らせど種は来ない.エアメールならせいぜい1週間で日本に着く.そこで検疫に回っても3日もあれば充分だろう.そこから郵送されたら…と考えると「これはおかしいかも.無事に日本に届いているのだろうか?」と不安になった.
まず検疫所に電話,様子を聞くが不明,郵便局に該当郵便物が無いか,配達漏れや宛名が読みづらく不明で置かれているものがないか確認したが,これも該当なし.検疫所では税関へ訊ねてみたら?ともアドバイスされていたが,税関で引っかかるようなシロモノではないのでパスしていたのだがこの際聞いてみるか…と電話してから事態は急展開.
日本に到着したもので税関を通った郵便物は全て川崎東郵便局へ集められる事を知った.そこで連絡先を聞いてそちらに電話.すると,植物検疫で止まっているのでは?と言われた.まだ3月分も残っているハズ,と.げげっ,なんちゅうことだ!で,検疫を受け持つのは横浜検疫所だと判明.私はてっきり郵便物は宛先を見て関空に到着,そこの検疫(神戸検疫所担当)を受けるものだと思っていたので神戸検疫所とやりとしていたのに…(~_~;) 思い込みとはオソロシイ.
で,横浜検疫所に連絡してみた.自分の名前と住所,それに送り主の名前,検疫証明書が添付されている事を告げ,あちらからの連絡を待つことに.多々ある郵便物の中から1つを見つけ出すのは無理だろうなぁ…とダメモトな気持ちだったが,午後電話があり「該当の物が見つかりました.検疫も合格しましたので発送に回します」と言われた時には飛び上がるほどビックリした.(@_@)
どうやら昨年の法律改正で検疫所はパニックになっている模様.法律改正なんて知らんという人が大半のようで,証明書無しの郵便物が多くその対応に大わらわになっているというのが実態.
しばらくは混乱がおさまらないだろう.
で,発送に回してもらっても…蓼科行きのために郵便物は既に局留めの申込みをしてしまった.(-_-) 最後の最後までいろいろある.ええぃ,ここまで来たら数日遅れても一緒だ~~と潔く諦め,後は無事に郵便局が保管していてくれることを祈るのみ!と蓼科へ.
で,本日蓼科から帰阪し無事に受け取れた,という訳.12月から4月まで,本当に長い道のりだった.感無量.画像は種と検疫証明書.