昨日イギリスから届いたTropaeolum News.
A5サイズ(A4の半分)の大きさで,今回は表紙と目次を除き33ページまである.ページ番号が手書きされているという,何とも手作り感溢れる冊子.
Tropaeolumに特化した情報が掲載されている世界唯一の冊子で,Geraniaceae Group代表のRichard Clifton氏の編集によるもの.
創刊は2000年.2000年当時,私はまだこんな冊子があることは知らなかった.ペラルゴニウム・フリークの花友さんからこの冊子の情報を得て,直接Clifton氏とやりとりを始めたのがTropaeolum News(略してTN)に関わるきっかけとなった.以後,TNは毎年1冊のペースで発行され,今回で14号となる.
ところが悲しいかな,表紙には”Final Issue”(最終号)の文字.
昨年Clifton氏は超多忙かつ高齢を理由に来年でTNは次号で打ち止め,と宣言されていたので覚悟はしていたが,ついにその日が来たのか…と思うととても残念.そしてこの14年を思うと感慨深いものがある.
トロパの最新情報はほとんどここから得たものだ.もう10年以上になるのか…というか,トロパを栽培し始めてもうすぐ20年になる.たいして進歩はしていないのに,トシだけとってしまった.周囲の環境も変わった.自分はいつまで栽培を続けられるのだろうか.
手持ちのトロパは交雑を重ねてどんどん変化していく.10年経って別の段階に来たような感じがする.花色の変化,葉の変化.彼らは何に対して適応しようとしているのか?毎年のような異常気象に対してか?変化のポテンシャルはどこまで続くのだろう?
見極めたいことがいろいろある.片手間の趣味の園芸だが,趣味だからこそ細々と続けられるというのも事実.限られたスペースでずっと栽培し続けていたら今後何が起こるのだろう?最近はとりあえずデジカメでバシバシ写真を撮りためている.肉眼で気づかなかったことも後で画像を見て「ほぉ~」と思うことがある.技術の進歩に感謝.画像整理は老後の趣味?
そして早く取り扱い簡単・素人でも大丈夫!な格安DNA解析キットが出て来て欲しい.
なんてね…寿命が足りるかな?