再びロシアンセージ@万博公園が登場.
植栽としてはエキナセアと組み合わせて植えられていてこんな感じ.
今回のお題は「ロシアンセージの耐寒性」について.
その前に学名.ロシアンセージと言えば普通は Perovskia atriplicifolia.
Perovskiaってロシアの将軍の名前から来ているらしい.
で,耐寒性だが日本のサイトでは「耐寒性:強中弱」の表示しかなく詳細不明なので,海外サイトで調べてみた.調べ方は学名&'Hardiness zone'で検索するだけ.ついでに'Hardiness zone'も検索するとzoneに対応する温度が分かる.それによるとPerovskia atriplicifoliaはzone4-9(-35~-7)となっていた.また別の所ではzone3-10という記載もあった.いずれにしてもかなり耐寒性がある.
「ヤサシイエンゲイ」によると,日本で流通しているロシアンセージは P.atriplicilfolia(アトリプシリフォリア)とP.abrotanoides(アブロタノイデス)を掛け合わせた系統で,その中から良いものが選抜され,一般に出回っている代表的なものはP.'Blue Spire'という名前だそうだ.
それでこの品種を検索してみると,英国RHSで記載があった.Perovskiaには7種があり中央アジアからヒマラヤの岩場に自生しているとのこと.'Blue Spire' については,シルバーの茎が美しく,グレーグリーンの葉には深い切れ込みがあり,香りもあり,夏も冬も楽しめる,と褒めている.そして肝心の耐寒性についてはブリテン諸島ではどこでもOK!だった.
結論:ロシアンセージは耐寒性が強い.日本のどこでも冬越し可能.
でも枯れてしまった…という話があった.では,何故枯れてしまったか?
それ,枯れてなかったんちゃう?…って思うのだがどうだろう?
冬は葉を落とすので「枯れてしまったように見える」だけ,ではないかと.あるいは,寒さ以外の枯れる要素があったのかもしれないが….
育て方のところで冬場は葉が枯れるので草丈の半分から1/3くらいに切り戻すと書いてあったところもある.
個人のブログでも「いつも冬は枯れたと思うけど,ちゃんと花が咲く」という記述もあった.
ということで,いずれにしても今度の冬は枯れても捨てないで様子見をお勧めする.
おまけ.
「おぎはら植物園」ではしっかり耐寒性が書かれていた.
ロシアンセージの取り扱いは2品種あって,どちらも-20度までOKとのこと.
1つはオーソドックスな P. atriplicifolia,もう1つは P.atriplicifolia 'Litte Spire'.
後者は小型種で,普通種の半分程度の高さで開花し,草姿が乱れにくいそうな.
それで花壇の中盤や鉢仕立てでも使いやすい,とあった.
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