霧ヶ峰の散策路前に置かれた「外来種子除去マット」.長野県霧ヶ峰自然保護センターによる設置.
手前の看板にその説明が書かれている.
要は「生態系を守るために靴の底をマットにこすりつけ,外からの種子を持ち込まないようにして下さい」ということ.
観光客の多いこのシーズン,どれだけの人が説明書きを読んで言われた通り実行するかは疑問だが,無いよりはマシだろう.少なくとももうちょっとマットの幅を大きくしてマットを踏まないと先に進めないくらいにしておいた方が効率的なように思うが….
種子は旅する.人について,機械について,どこにでも移動し,環境があれば発芽・成長・繁殖する.Tropaeolumの原産地,南米チリでも同様な事が起こっている.地方の開発により,今まで無かった品種が突如出現,既存種と交雑してあらたなものが産まれる.善し悪しは別として,これは避けられない運命だろう.おかげで(そのせいで)原産地由来の種でも雑種があり得ると思う.ベランダでの交雑ぶりを目の当たりにすると,いとも簡単に雑種が出来るのは充分理解できるから.
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