壊れたデジカメ(リコーCaplio R6)を修理に出すため大阪サービスセンターまで出しに行った.
たくはいサービスでは10日間ほどかかるらしいが,持ち込みだったら機種によっては即日修理もOKとの事で,とりあえず自分の足で持って行く事にした.
画像は江坂にあるリコーのサービスセンター.駅から新大阪方面へひたすらまっすぐ歩いて6~7分.ビルの入り口で守衛のおじさんに声をかけられ,「デジカメの修理です」と告げると「7階へどうぞ」と言われた.エレベータを下りてすぐの所にサービスセンターの案内があり入室.
受付の男性は電話中.待つことしばし.「どうぞ」と声をかけられ,「レンズのフタが閉じない状態になりました」と故障したデジカメを手渡す.男性がバッテリを入れて少し操作.不思議な事にレンズは普通にせり出し,普通におさまりフタも閉じた.なんでやねん!?(~_~;)
何か感じたように男性は「少々お待ち下さい」と隣室へ.1分も経たないうちに戻ってきて「これはレンズ交換になります」とのたまう.メカニカルな問題があるらしい.当日修理可能か尋ねると「12時半以降のお引き取りになります」との事で,クソ暑い中交通費を使ってまた来るのはウンザリだったので宅配してもらう事にした.発送は明日なので到着は明後日とのこと.
「これが自宅で撮っていた時だから良かったですが,もし海外旅行中だったらどうなるんですか?何も保証はしてもらえないんでしょう?これらの製品は中国で生産されているんですか?もっと品質管理をしっかりしてもらわないと困ります」と言いたい事を言ってサービスセンターを後にした.
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男性がスッと隣室へ消えた時に机の上を見ると,修理伝票の山.手元に10枚ほど,そして横には束ねて二つ折りにされた伝票が100枚近くあったように見えた.これだけ修理が多いのか?ちなみに一番上の伝票には「ユニット交換」と書いてあった.
そして男性が一瞬のうちに戻ってきたのに驚いた.NGロットのリストを見てこの製品番号が該当すると分かり,すぐレンズ交換するという対策が決まった…ように思えた.
コスト削減のため中国で生産するのは仕方無いとして,これだけ修理が多くなると逆にコストが高くつくのではないか?と疑問に思う.レンズユニットの交換なんて,カメラとして一番重要な部分ではないか.この修理費用だけでなく,引き取り以外のお客へ商品を送り返す際に運賃もかかる.不良品を大量生産しているなら,何をしていることやら…だ.
ものづくりに対するプロ意識,こだわり,プライドというものはもう無くなってしまったのだろうか?画素数競争に明けくれ,毎年いや半年ごとに新製品がドンドン出て来るデジカメの異様な世界.デジカメはもはや精密機器とは言えず,「値段の高い消耗品」になってしまった感がする.
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